朝食(Breakfast)は文字通り(断食fastingをbreak断つもの)目覚めていない胃腸に受け入れやすい、消化がよく、料理の比較的簡単なものが適しています。西洋の朝食には2種類あります。
(1)英米式(アングロ・アメリカン・スタイル、Anglo-American Style)
米: アメリカの朝食は、コーヒー、冷たいフルーツジュース、焼きたてのトースト、ロールパン、マフィン、シリアル、バター、ジャム、蜂蜜など。ハム、ベーコン、厚切り肉など注文によりいくつもの料理がつく。
英: イギリスでは紅茶が主で、時々、コーヒーやココア。焼き立てのトーストにマーマレード、蜂蜜、その他、オートミール、卵料理、たら、にしん、ソーセージ、トマト、ベーコンなどを焼いたものなどがつきます。
(2)欧州式(コンチネンタル・ブレックファスト、Continental Breakfast)
パン類とコーヒー・紅茶などの飲み物、果物、の簡単なもの。
この形式の違いは、英米と欧州での食生活の違いから生まれています。欧州では夕食が午後9時前後と遅く、昼食に時間をかけ、ボリュームも多いので、朝は軽く済ませる習慣となっています。一方、英米では夕食の時刻が欧州に比べて早めで、昼食を軽く済ませることが多いため、比較的朝食にボリュームあるものを食べています。機内の朝食は主に英米式になっています。区間によっては欧州式、または両方をあわせたスナック形式の朝食をサービスすることもあります。
Coffee
ヨーロッパの朝のコーヒーは濃いコーヒーにミルクを大目に入れて飲むが、アメリカでは薄めのコーヒーが好まれ、朝食用にミルクを使うことはない。最低2杯はのが普通
Tea
香りの良い濃い目のものが好まれる。イギリスではミルクをたっぷり入れることが多いので必ず添える。これも何杯もお代わりするのが普通。
緑茶
ちなみに和食の朝食なら、香りの高い煎茶やほうじ茶は目覚めの気分をさわやかにしてくれる。昔から朝の緑茶には酸味が良く合うため梅干をつける。
朝食に出す穀物料理を総称し、Porridge(おかゆ)やDry cerealsが含まれる。
ヨーロッパ、特にイギリスでは朝、Porridgeが出される。大麦、米、とうもろこしを加工したものをお湯で煮た後、牛乳を加え、好みで砂糖を加える。
Porridgeだけでも以下の種類がある。
朝食だけでなく、昼食のアントレの一種にもなり、時にオードブルにもなる。代表的なものは以下の通り。
機内では丸いパン、Rollを主にサービスする。ランチやディナーと違い、これらは朝食で主食に相当し種類も多い。
ブラウンブレッド (Brown bread) | ふすまを取らない小麦粉を使ったもの。 |
トースト(Toast) | 焼き立てで供するのがよく、湿気を避けるため、ナプキンにくるんだり、トースト用スタンドに立てて供する。 |
ライロール(Rye Roll) | ライ麦と小麦粉から作る。キャラウェイシード(ヒメウイキョウの実、Caraway seeds)が入ったものもある。 |
メルバトースト(Melba toast) | トーストを0.5-1センチくらいに切り、オーブンでカラカラに焼いたもの。 |
レーズンブレッド(Raisins bread) | 地中海の種無しぶどうを乾燥させたカランツ(Currants)を使ったものが有名。 |
デーニッシュロール(Danish roll) | ドライフルーツやナッツを入れ、砂糖をまぶしたものが多い。 |
クロワッサン (英:Crescent roll, 仏:Croissant) | 三日月型のバターをふんだんに使ったパイ風のパン。 |
マフィン (Muffin) | マフィン型にいれて焼いたカステラのような円筒のパン。ブルーベリー、バナナなどを入れたりする。お茶の時間にも出される。 |
ブリオッシュ (Brioche) | 卵やバターを使い、酵母菌を加えてオーブンで焼いた甘いパン。 |
シナモンロール (Cinnamon Roll) | シナモンとバターをパンの土台に加えたもの。 |
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