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現役ベテラン乗務員が語る!
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某日系航空会社に勤務20年のベテラン乗務員がインタビューに応じてくれました。すでに新人や契約社員を育成する立場にある方で、最近の世代のプロ意識の欠如などを語って下さいました。以下「私」というのは、このベテラン乗務員の話で、カッコ内の注意書きは、インタビューした管理人マジェンカのコメントです。
おどろきのエピソード集
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スペシャルミールを注文されたお客様については、乗務員がすぐにわかるように座席にシールを貼付することになっている。ある時、新人に56KのOOさんが「CHML」(チャイルドミール)を注文されているのでご本人に確認して(シールを貼ってきて)下さいと伝えた。ところがその新人は「56KにOOさんは座っていませんでした」といってさっさと帰ってきた。地上職員から渡されるデータも時折間違っていることがある。しかしまったく探さす努力もせずそのまま帰ってきて私に報告する。私自身が56Kの回りを歩き、もしやこのお客様ではと、確認すると「はいそうです」と56Kのすぐ隣の席のお客様がCHMLを注文していた。
(一歩踏み込む努力もしない。)
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「SPML」(特別食)を頼んだお客様を確認するようある新人に頼んだ別のケース。新人は帰ってくるなり「SPMLのお客様が外人だったから、帰ってきちゃった。だって英語わからないもん。」
(これがプロ?そんな簡単な英語もできないで平気。自分ができなきゃ他人がやるという甘い意識)
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私がデッドヘッド(dead head=乗務員が乗務する便の都合で自社や他社の便に客として制服を着ないで乗って移動すること)だったとき、私の後ろの外国人が頭痛なのか、「May I have some Asprins?」と言っていた。それを聞いた乗務員は「プリンはありません」と英語で答えた。
(Aspirinは英語で「アスプリン」のようにアクセンとがアにあって、スが無声子音でかき消される)
それを聞いて思わず、私はその乗務員に「アスピリンが欲しいとおっしゃってます」と教えてあげた。
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ウォッカを頼んだ外国人のお客様。(Vodkaの英語の発音に注意)それが聞き取れず、注文を聞いた乗務員が「外人にバカって言われた」といって帰ってきた。
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外国人のお客様がサービスでお出ししたおにぎりに入っているタラコを見て、これは何?と聞いてきた。それに対して、ある乗務員は、「It's a salmon roe.」と答えていた。
(和食の素材:英語で何と言う?のページを参照してください。 正しくは cod roe)
- 機内に装備されている、緊急時に使用する器具について確認するため、新人に質問した。「OOは機内のどこにありますか?」 するとその新人は「ヒント!」という。私が「L側(注:機首に向かって左側のことを”エルサイド”という。反対の右側は”アールサイド”という)にはありません」と言うと、その子は「R1」と回答。私が「正解は、R2とR5です」というと、「惜しい!」と答えた。
(上位職に対してまったく友達言葉で、しかもゲーム感覚。勉強不足の意識さえ皆無、罪悪感さえない。)
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救難訓練中、モックアップ(機内そっくりに作られた設備)で、新人が質問した。「ねえ、このときはシートベルトはずしてていいのお?」 私(教官として教えている立場)はその言葉遣いに驚いて言葉を失っていると、その子は「答えないから、いいってことじゃない?」といっている。
(社会人として目上の人、それも自分に教えてくれている立場の人間に敬語も使えない。)
- 安全のための訓練の施設で向こうから来る訓練生に「おはようございます」と挨拶をした。返事をしないので、もう一度「おはようございます」と言った。するとその人は「急に言われても。。。。」と返した。
(挨拶もしないとは?!言語道断。そんな人にサービスをする資格はありません。)
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ここまで聞いて、私(管理人)も言葉を失いました。今の世代はそんなになっているなんて。。。プロ意識に欠けている以前の問題かもしれません。少なくとも、外資系航空会社ではこのようなことはありえないと思います。
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